2004年11月24日

舞台「幕末純情伝」を見てから、早くも1年。

「僕はあなたに教えてあげることが出来ます。」

今夜はその中から、
坂本龍馬(筧利夫)が、沖田総司(広末涼子)に投げかけた台詞の一部分。

 ――――――――――――――――――――

 僕はあなたに教えてあげることが出来ます。
 
 アルチュール・ランボーが、
  白い星の花を求めアフリカに旅立った、その謎を。
 ジャン・リュック・ゴダールが、
  「気狂いピエロ」の中でべルモンドの頭にダイナマイトを括りつけ海に沈めた、その謎を。
 フリードリッヒ・ニーチェが、
  その鉄の意志で書いたツァラトゥストラの、その謎を。
 リヒャルド・ワーグナーが、
  五線譜に叩きつけたワルキューレの、怒りの謎を。
 そしてヴィンセント・ヴァン・ゴッホが、
  アルルの黄色い部屋で耳を削ぎ落とさなければならなかった、その謎を。

 僕はすべて、君に教えてあげることが出来ます。


 しかし、あなたは僕の苦しみを知ることはありません。
 僕の切なさを知ることはありません。
 
 それは僕の震える心が、
 風に揺れる道辺の小さなスミレの花にも似て、か弱いものだからです。

 ――――――――――――――――――――

とてつもなく難しい、この世の謎たち。
「僕はすべて、君に教えてあげることが出来ます。」
そう言い切る男の、力強さ。

それ故に、この男の苦しみ、切なさが、
あるいはこの女のそれ以上に深いかもしれないことを、

 見ている私は女だから、

なんとなく推し測ることは出来ても、
決して真の意味で知り得ることはないのだろうと、

今夜はそれが、とても切ない夜でした。
posted by sizuku at 02:14| Comment(2) | TrackBack(1) | つかworld | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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