2005年06月17日

トンネル

ようやく、長い長いトンネルを抜けたような気がした。

それがつい昨日、一昨日、入り込んでしまったトンネルなのか、
それともずっと子どもの頃に迷い込んでしまったトンネルなのか、

本当に長かったのか、短かったのか、
あるいはそもそも、そんなトンネルがあったのか、なかったのか、

抜け出してみたら、何もかも不確かで曖昧だった。


そんな不確かで曖昧なものの中で、私は何を怯えていたんだろう。

光が見えない
方向がわからない
出口が見つからない

自分で創りあげてしまったのかもしれないトンネル妄想の中で、
私は怯えていた。震えていた。


トンネルを抜け出たと感じた瞬間、世界はとても眩しかった。
そこには光があり、風があり、私がぽつんと一人立っていた。

そう、一人で!

けれど私はちっとも寂しくなんかなかった。
不安でもなかった。


乳房の辺りで、ぎゅっと右手の拳を握った。
それを左手の掌で優しく覆った。
握った拳の中が温かく、やがて熱くなった。

 私はそこに、貴方がいるような気がした。
 
・・気がしたことが、私はとても嬉しかった。


そう。だから私はそれをまず、貴方に話そうと思った。
posted by sizuku at 17:29| Comment(7) | TrackBack(0) | 銀色の雫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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