18歳少女3カ月監禁 首輪と鎖で拘束「ご主人様と呼べ」 ネットで接触 24歳男逮捕 (産経新聞 2005.5.12 朝刊) |
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18歳少女3カ月監禁 首輪と鎖で拘束「ご主人様と呼べ」
ネットで接触 24歳男逮捕
インターネットのチャットで知り合った兵庫県赤穂市の無職少女(19)=当時(18)=を昨年三月から三カ月以上にわたって部屋に首輪でつなぐなどして監禁し、「ご主人様」などと呼ばせていたとして、警視庁捜査一課は十一日、監禁容疑で、札幌市中央区南一条東、無職、小林泰剛(やすよし)容疑者(24)を逮捕した。小林容疑者は北海道江別市で今回と同様の手口で女性を監禁、けがをさせたとして逮捕され、傷害罪などで懲役三年、保護観察付き執行猶予五年の判決を言い渡されていた。
小林容疑者は「覚えていない。おれは統合失調症だ」などと精神障害を訴え容疑を否認しているという。今回の事件以降もチャットで知り合った別の女性一人を監禁していた疑いもあり、警視庁は余罪を追及する。
調べでは、小林容疑者は昨年三月八日ごろ、少女を東京都渋谷区のホテルに呼び出し顔を殴って暴行。都内のホテルを転々とした後、六月十九日ごろまで、足立区綾瀬の当時の自宅マンションに監禁した疑い。
二人は昨年二月ごろ、チャットを通じて知り合った。小林容疑者は女性を装いメールのやり取りをしていたが、バレンタインデーに少女にチョコレートを要求、少女がチョコを送ってきたころから態度が豹変(ひょうへん)。東京に出て来るよう要求するようになり、少女の銀行口座に「家出資金」として三万円を振り込み「ヤクザを送ってお前の家をぶち壊す。いやなら上京しろ」と脅迫を続け、怖くなった少女がホテルに行った。
小林容疑者は監禁中、少女に性的暴行を加えたうえ、首に鎖のついた犬の首輪をつけたり、「ご主人様」と呼ばせたりして虐待。その様子をカメラ付き携帯電話で撮影したり、他にも共犯者がいるように装って、「見張りがいる。見張り役に顔を覚えさせた」などと脅していた。
また、少女宅にも「(少女は)自分のところで元気にしている」などと本名を名乗って電話を入れたり、少女自身に電話させて家族を安心させる工作をしていたという。
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■小林容疑者 同様事件で執行猶予中
女性の首を鎖でつなぐ。身体の自由を奪って暴行する…。小林容疑者は過去に同様の事件で北海道警に逮捕され、現在は執行猶予中だった。
平成十三年九月、知人の紹介で知り合った女性=当時(20)=を自宅二階に閉じ込め、竹刀などで暴行を繰り返し、けがを負わせた。
当時の自宅からは、暴行の様子を撮影したビデオやデジタルカメラのほか、パソコンゲームのCD−ROMなどが見つかり、女性に鎖を付けるといった、ゲーム内容に似た映像もあった。
小林容疑者は短期間に結婚、離婚を繰り返した。結婚した四人の女性は、いずれも同様の被害を受けていたといい、四人のうち複数の女性が同時に監禁されていたこともあったという。
小林容疑者は札幌地裁の判決公判で「常習性」を指摘されていた。奈良の小一女児誘拐殺害事件でもクローズアップされたように「性犯罪の再犯」が再び論議を呼びそうだ。
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■被害少女、強いPTSD
被害にあった少女は脱出後、強い心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症するなどで、監禁中の出来事について説明することができない状態が続いたが、ようやく回復の兆しがみえてきたことで、警視庁は「逮捕」に踏み切った。
関係者によると、少女が小林容疑者の自宅から逃げ出し近くの商店へ逃げ込んだ際は、衰弱が激しく、話すこともおぼつかない状態だったという。その後、関東の保護施設で治療を受け、体力の回復につれて徐々に監禁されていた事実を話すようになったことから、警視庁綾瀬署へ被害を説明。同署は昨年七月五日、告訴状を受理した。
だが、少女は解離性障害やPTSDを発症。過去を思いだすことを嫌がるなど、監禁中の出来事については、なかなか説明することができない状態が続いた。
兵庫の実家に戻り、時間の経過とともに一人で電車に乗るなど日常生活は支障なく送れる程度に回復が進んだが、現在でも解離性障害やPTSDの症状がみられ、過去の話になると「思いだしたくない」と話しているという。
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■少女おびえて「タクシーを」
小林泰剛容疑者が長期間の監禁場所にしていた東京都足立区のマンションは東京メトロ千代田線綾瀬駅から徒歩五分の場所にある七階建て。監禁していた部屋は六階の2LDKで家賃は十三万円。少女が逃げ込んだのは、約百メートル離れた持ち帰り弁当店だった。
当時の店員から話を聞いたという女性従業員(41)らによると、少女は昨年六月の夜、店舗裏の勝手口から突然入ってきて、「タクシーを呼んでください」と訴えた。タクシーを待つ間は、「誰かに追われておびえているようだった」という。
小林容疑者が借りていた部屋の隣の住民は「派手な服を着ていた印象しかなく、女性の声も聞かなかった。まさか少女が…」と驚いた様子だった。
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《主な監禁事件》
【平成12年1月】新潟県三条市で小学4年当時に行方不明になった女性を約9年ぶりに柏崎市で保護、自宅に監禁していたとして無職男を逮捕
【14年3月】北九州市のマンションに監禁されていた少女が逃げ出し、連れ戻しに現れた男女を逮捕、男女はその後、少女の父親ら7人を殺害したとして再逮捕
【15年7月】東京都港区のマンションで監禁されていた東京都稲城市の小6女児4人を4日ぶりに保護、容疑者の男は自殺
【同年9月】新潟県村上市で行方不明となった中3女子生徒を11日ぶりに佐渡で保護、自宅に監禁していたとして無職男を逮捕
【16年5月】福岡県久留米市の会社員の男が母親に首輪を付け鎖につないで暴行し、死亡させたとして逮捕
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チャット 英語で「おしゃべり」の意味で、インターネットを使ってリアルタイムに文章などを交信する機能。1対1で行うものや不特定多数が参加するものがあり、ホームページからチャットルームに接続し、相手の文章を見ながら実際の会話のようにやりとりできるのが特徴。文章以外にも映像や音声を交信できるものもある。
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(続報) 産経新聞 2005.6.2 朝刊
PTSD立件、監禁致傷罪で起訴 小林被告、取調室でも幻想の世界
「皇子と呼べ」
変わらぬマザコン 過剰な自信「落とせぬ女いない」
東京都足立区のマンションで兵庫県の少女=当時(18)=が約三カ月間監禁された事件で、東京地検は一日、精神的ショックで発症した心的外傷後ストレス障害(PTSD)は「傷害」にあたると認定、札幌市の無職、小林泰剛容疑者(24)=監禁容疑で逮捕=を監禁致傷罪で起訴した。PTSDでの同罪の適用は異例。また小林被告が事件後、別の女性(23)を世田谷区内で約四カ月間監禁していた疑惑についても、警視庁は近く、監禁容疑で再逮捕する方針。
起訴状によると、小林被告は昨年三月八日から六月十九日までの間、少女を殴るなどして脅して監禁、重いPTSDを発症させた。複数の医師がPTSDと診断した。監禁罪は懲役五年以下だが、監禁致傷罪は十年以下。今年一月以降の事件では十五年以下に罰則が強化されている。
九年間にわたった平成十二年の新潟女児監禁事件では、新潟県警が「身体」と「心」双方の「傷」について監禁致傷容疑で男を逮捕したが、新潟地検は立件を外傷に絞り、立証が困難なPTSDの分は見送っていた。
逮捕から一日の起訴までの二十日間余り。首輪で少女の自由を奪い、「ご主人さま」と呼ばせていた小林泰剛被告は狭い取調室でも自分自身に陶酔し、幻想の世界にどっぷりとはまっているかのような身勝手な言動を繰り返したという。自らを「皇子(おうじ)」と名乗り、興味がある話題には冗舌に応じるが、事件の話には怒り出し、抗弁を用いて容疑を否認。少女への謝罪の言葉は聞かれないという。
× ×
■父親批判 「自分は『王子』ではない。『皇子』だ」
青森で暮らした高校時代に、同級生から「王子さま」と呼ばれていた小林被告。あだ名には、実家が資産家で過保護だったことへの揶揄(やゆ)が含まれていた。だが被告は取調室の中で臆することなく自らを「皇子」と名乗り、捜査員にも「皇子」と呼ぶよう要求。「皇子」へのこだわりは雄弁だ。
「『王子』の表記はあくまでも王様の子供という意味。自分は、自らの雰囲気と能力ゆえに『皇子』と呼ばれるのであり、(親から)継承されたものではない」。捜査員が「皇子」と声をかけると、うれしそうな表情を見せたという。
背景には、反発している父親の血を継いでいるのではない、という思いが垣間見える。平成十三年、札幌市の男性に無断で養子縁組を行い、本来の姓から「小林」姓に変えたのも、父親とのつながりを断ちたかったためだ。「(父親は)人の気持ちが分からない」「単なる金づる。金を出しているから付き合っているだけ」。取調室でも父親批判を繰り返した。
一方、母親は「偉大な人物。悪いうわさを聞いたことがなく、非の打ちどころのない人格、性格だった」と絶賛。「(十一年の)母の死によって、自分は破壊された」と、母が生きていれば、倒錯した人生は歩まなかったようなことを口に。取調室でもマザコンぶりは変わらなかった。
× ×
■麻原被告と対比 「(オウムの)麻原彰晃(被告)のマインドコントロールなど比べ物にならないくらい(女性との関係は)強固なものになる」
被告は女性との関係を「主従関係」と、女性を「マインドコントロールしていた」と自慢げに話したという。“教祖”との対比には、十年前に麻原被告を逮捕した警視庁捜査一課も驚かされた。
女性への過剰な自信も次々に出てきた。「容姿に自信がある」「皇子として現れる自分に女性が引き込まれるのは明白」「自分が落とせない女性はいない」…。
逮捕直後は「俺は統合失調症だ」と主張していたが、最近は「自分は女性がいないと生きていけない“女性依存症”」と抗弁しているという。
自らが見いだしたという“落としのテクニック”も披露し、捜査員をまた驚かせた。
いわく(1)女性と出会った当初はメールやチャットでのやりとりで、「ごめんなさい」「お願いしますぅ」などの、「寂しがり屋」を示すキーワードを探す(2)女性に、自らの性格をアニメのキャラクターなどで表現させ、どう認識しているか判断する(3)機嫌が悪いふりをするなど強気に出た際に「ごめんなさい」など下手に出る言葉が見えたら一気に「オレの言うことを聞け」といってたたみかけ、服従させる−。
× ×
■周到な準備 自分勝手な言い分をまくし立てる一方で、警察の取り調べに備えていたかのように法律知識も披露した。「抗拒不能(こうきょふのう)」(抵抗することができない状態)「違法性阻却(そきゃく)事由」(一見違法な行為であっても実際は違法ではないと判断される事情)…。容疑を否認する供述のなかでは、難解な法律用語を駆使したという。
被告は被害者の少女の住民票を、監禁先の足立区に移動させ、別に監禁していたとみられる女性には婚姻届を提出させた。監禁の隠蔽(いんぺい)にも法律知識を利用した節があり、「同意の下の同居。監禁ではない」と主張。新潟県の監禁事件を引き合いに「室内に閉じ込めていたといっても、鍵はかけていなかった。施錠など部屋から出られないようにしなければ監禁罪は成立しない」とも。
抗弁を繰り返す被告だが、「刑務所に行きたくないというのが真意のようだ」(捜査関係者)。
取り調べの合間に被告がつぶやいた。
「示談にならないかな」
今回の事件は北海道で起こした同様の監禁事件の保護観察中に行われていた。北海道での事件では「根深い粗暴な性癖」や「常習性」を指摘されながらも、父親が約千二百万円もの示談金を用意し解決していた。
父への嫌悪感を口にする被告だが、買い物した際には領収証をもらい、その代金を父親に送金してもらうなど、実は父にも甘えていた。自宅マンションからは領収証が束で押収されたという。
別の捜査関係者は「犯行の背景には、両親にあまりにも甘やかされて育ったという被告の成育環境が関係している」と推察している。
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土本武司・白鴎大学法科大学院教授(刑法)の話「新潟県での女児監禁事件で、少女が受けた精神的ショックも傷害として罪に問うべきだという世論の高まりがあり、検察はPTSDを傷害として起訴するようになった。ただ、件数は少なく、今回の起訴は一つの重要な先例になる。また、今回は少女が逃げようと思えば逃げ出せる状況にあり、監禁を立証するのに弱い面があった。このため、事情聴取にも対応できないほどの明らかなPTSDの事実を付け加えることは監禁の事実そのものを固める意味があるのではないか」
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TBくださったミナサマ、どうもありがとうございました。 m(_ _)m
お礼のレスをどうしたものか・・
悩みましたが、今回は、元記事が「ノーコメント」なので、
やはり、個別にレスを入れて回らせて頂くことは
差し控えさせて頂くことにしました。・・申し訳ありません。
ですが。もちろん、戴いたTBの記事はすべて読ませて頂きました。
そこにはミナサマのそれぞれの思いが綴られていて、私もあらためて
いろいろ考えさせて頂くことが出来ました。
(今回、初めてお邪魔するブログも多く、中にはこの「love.log」を
リンクしてくださっている方もいらして、嬉しいやら、恥ずかしいやら。
そちらにはまたあらためてお邪魔させて頂きたいと思っています。)
もう一度。 ミナサマ、本当にありがとうございました。
・・どうぞ、これからもよろしくお願い致します。