2005年06月12日

文芸本3冊

ホテル・アイリス.jpg  緊縛.jpg  変態.gif

左から、読んだ順に
「ホテル・アイリス」 小川洋子
「緊縛」 小川内初枝
「変態」 藤本ひとみ

・・立て続けに3冊の文芸本を読みました。
3冊とも、いわゆる「その世界」がモチーフになっています。

どの作品にも、その作品ならではの魅力がありましたが、
(個々への感想ではなく)3冊を続けて読み終えた感想として、
私はそこに詭弁としてではない「人それぞれ」を感じました。

いずれの作品にも共通していたのは「それぞれの形」を越えて、
「それぞれの心のあるがまま」が繊細に描かれていたこと、でした。
 ―― 個の内外の、引かれ合う心と、反発する心。

そしてもうひとつ共通していたのは、
物語には必ず結末があるということ。でした。
 ―― 「性」の先に見えてくる「生」と「死」。

 ・・まぁ、たまにはこんな読み方も面白いかな。と。(笑)


特別オススメというわけでもありませんが、
もし興味を持たれた方がいらっしゃれば、是非。

参考までに、主人公の年齢が10代・30代・40代と設定されているので、
3冊とも読まれるつもりなら、偶然にも私の読んだ順が読み易いかも?です。

 ちなみに、繊細な感覚や心理描写を表現し得る語彙、筆致と、
 構成の妙が生む作品の奥行きという点で、
 私は藤本ひとみさんの「変態」に、いちばん引き込まれました。
posted by sizuku at 01:06| Comment(3) | TrackBack(1) | 男と女 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小川洋子の世界が好きなので「ホテル・アイリス」は読みました。
翻訳家と少女、それぞれが抱える歪みが、関係しあい影響しあっていく様が
切なく思えます。

他の二冊は読んでいないので、是非読んでみたいと思います。
Posted by closed at 2005年06月12日 09:27
「緊縛」 小川内初枝
読みましたよ〜。
おととし、出たばかりのときに
題名につられ速攻買いました(笑)
私は自分の緊縛感との違いに…
理解不能だっ!と主に言い放った記憶だけ残っています(笑)
何度も読み返すと意味がみえてくるかもしれないよと、
言われたまま放置してあったので
近いうちに読み直してみようと思います^^
読んだ頃より、成長した自分がみつかるかもですよね♪

藤本ひとみさんの「変態」
これも是非よんでみたいなぁ♪


Posted by jestine at 2005年06月12日 17:12
closedサマ。^^
jestineサマ。^^

コメントありがとうございました。
 レス遅れてごめんなさい。 m(*..;m

お二人とも、既読のものがおありだったのですね。^^

closedサマの「ホテル・アイリス」は、もしかしたら・・という思いがあったのですが、
jestineサマの「緊縛」はちょっと意外でした。(笑)

いずれの主人公とも、自分を引き比べてみると、
感情移入出来る箇所も、まったく理解出来ない(笑)箇所もあり、
そこにさえも「それぞれ」を感じますよね。^^

>それぞれが抱える歪みが、関係しあい影響しあっていく様が
>切なく思えます。

こういう切なさは、私もこの手の本を読んでいてよく感じる感覚です。

>何度も読み返すと意味がみえてくるかもしれないよと、

>読んだ頃より、成長した自分がみつかるかもですよね♪

うんうん。そういう読み方も、読書の楽しみのひとつですね。^^

お二人とも未読の本にも、興味を持ってくださったようで、
記事をあげた私は、照れ臭くも嬉しいのですが・・
初めにオコトワリしておこう。 (’’*)
 「つまらなかったら、スミマセン。」 ・・(笑)
Posted by sizuku at 2005年06月14日 01:36
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『緊縛』 小川内初枝
Excerpt: 「わたしを縛って」 心も体も縛られることを強く欲しながら、二人の男との曖昧な情事を 淡々と続ける美緒、32歳。彼女の心が向かう先には・・・・・・。 第18回太宰治賞受賞 (帯より)..
Weblog: △△
Tracked: 2006-03-07 02:30
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